こんにちは、獣医師の長谷川です。
ホームページのブログシリーズに獣医師も参戦することになりました!
今回はご挨拶がてらひとつ小噺でもと思い、筆を取らせていただきました。
突然ですが、、、
皆さんはイヌ派!?ネコ派!?
ちなみに自分は3頭のネコがいるネコ派です。
この両者間の論争は数々のテーマで繰り広げられているかと思いますが「知性」について言及した論文が面白かったので紹介したいと思います。
イヌ派は「飼い主に従順でしつけもできるワンちゃんこそ知的で賢い」と考える一方、ネコ派は「自由気ままに生活し抜け目ないネコちゃんこそ賢い」と考えていますが実際のところ果たしてどちらの知性が優れているのでしょうか?
まず脳の大きさとしてはイヌはネコの3倍の大きさを持っているとされていますが、肉食動物において神経細胞である「ニューロン」の数は脳の大きさと比例しないとされています。
この研究では脳の大きさよりもニューロンの数こそが知性に関係していると考えており、調査の結果によるとイヌは5億3000万個の、ネコは2億5000万個のニューロンを持っているということが明らかになりました。
この結果からネコ派には受け入れがたい真実ですがイヌの方が知性があるという1つの証拠で出てしまいました、、、
しかし!!
ニューロンの数はあくまで指標の一つであって、それだけでネコが劣るとは言い切れない!!
逆に少ないニューロンでもあそこまで利口に振舞えるネコちゃんの方が脳をより効率的に使えて賢いんじゃないかと反論してみたり
まだまだ結論はでないところだと思いますが、ネコ派としては違う視点からのネコに有利な論文が出ることを切に願っている今日この頃でした。
『負けてられるかー』
参考文献
Dogs Have the Most Neurons, Though Not the Largest Brain: Trade-Off between Body Mass and Number of Neurons in the Cerebral Cortex of Large Carnivoran Specie
Front.Neuroanat., 12 December 2017